通勤電車で猛烈な便意!その時俺は!

通勤・通学を経験していた人にはあるのではないだろうか。

猛烈な便意!

今回は1人の男の便意との戦いの記録である

突如やってくる便意

家を出る時はなんともなかった。

身体はいたって普通、身体に痛いところも気分が悪いと言う所もなかった。

俺は歩いて最寄りの駅に向かう。

そしていつも通り電車を待って、電車が来たら乗る。いつも通りの流れを自然に行う。

電車の中はいつも通りの混み具合、満員というほどではないが席は埋まっているという状況だ。

なので俺はいつもの定位置へと移動し、吊革を持ち電車に揺られ目的地にまで移動するのであった。

俺の通勤時間はだいたい1時間、乗り変えが数回あるがもう慣れたものだ。

電車に乗ってからだいたい30分経った頃だろうか、そいつは突然やってきた。

そうやつだ・・・便意である。

出ようとする便意、出さまいとする俺

最初はささいな腹痛だ稀ある。

そのうち収まり、会社についてからトイレに行けばいいと思っていた。

だがやつは違った!

やつは俺の意に反してとにかく外へ外へ出ようとするのだ。

「またまだその時ではない!」

俺の指令にも無視してひたすら前へ進む便意。

そんな攻防を幾度となくしていると、ついに便意がキレたのか、強烈な腹痛となって俺を攻撃し始めた。

俺は身体をくの字に曲げて耐えようとするが、ここは電車の中。そんなあからさまなポーズが俺にはできない!

なので若干のくの字と手を腹に添えてなんとか耐えようと踏ん張るのであった。

これが我が逃走経路!

目的地の駅に着くまでまだ30分近くある。

仕方ないここは途中の駅で降りてトイレに駆け込むしかない。

そう思ったのだが俺は気付いた。

これは特急電車!

しかも先ほど駅を出発したばかりで、次の駅まで少し時間がかかってしまう。

だがあと10分以内で着くことはあきらか、もう少しの辛抱である。

しかし便意はそれをも許さないと猛烈に腹の中で暴れ出すのである。

「やばい!」

だいぶケツまで緩くなってきていた。

さすがにまだ耐えれるが、屁は耐えれそうにもない。

そして俺の目に飛び込んできたのは電車の連結部である。

「ここなら!」

そう思った俺はゆっくりと連結部へ移動した。

やれるか連結部!

連結部は扉が閉まってしまえば簡易的な密室になる。

ここならある程度の屁が出来る。

しかしよくよく考えれば、うまくしゃがめば誰にも見られずに出来るのでは!

そんな悪魔のささやきが俺の中でこだます。

試しにしゃがんでみる。試しにである。

しかしここで重大な問題が発覚した。

しゃがんだとしても顔はガラス越しに見えてしまうのである。

しかも連結部に近い人には丸見えでもある。

俺はそんな愚かな考えを恥、すぐにでも立ち上がった。

連結部から脱出した俺は、次の駅までなんとか耐えようとする。

迫る腹痛、耐える俺、駅までもうすぐだ。

一難去ってまた一難

激痛に耐えなんとか次の駅で降りることに成功した俺。

急いで階段を駆け下り、改札機近くのトイレへと急ぐ。

そこで俺は気がゆるんでしまった。

少しなら大きめの屁をしてもいいだろうと。

電車の中で必死に耐えていた俺は、カタルシスは解放するかの如く少し力を入れた屁をしてしまった。

「あ・・・」

なんか生暖かいものが・・・

「まさか」

そんな最悪の考えをしながらトイレへと駆け込む。

個室へと駆け込み、まずは便意を一気に放出する。

何とも言えないカタルシスが俺の中を駆け巡る。

しかし俺は咄嗟に冷静になり、自分のパンツを見るのであった。

「やってしまいました・・・」

そこには少量の便ついでいるではありませんか。

最悪だ・・・そんな滅入ってしまいそうな気分になりながらもとりあえず用だけは終わらせ、拭こうとした瞬間あることに気付いた。

「紙がない・・・」

何故朝から紙がない?もう朝の清掃時間は終わっているはずと思っていたため完全な見落としであった。

とにかくどうするか考え、隣の個室に耳をすませるとどうやら誰も入っていない様子である。

俺はすかさず水を流した後に隣の個室へ移動。紙があることを祈るばかりだ。

しかしそこにも紙はなかった。何故だ!

ならば用具入れに向かいトイレットペーパーを確保するほかなかったのだが、なんとここの用具入れは鍵がかかっていたのである。

愕然とする俺、どうする・・・

思考をフル回転させて導き出した答え。それは!

水に手をつけそれで拭く!

便が固まる前に何とかしたかった俺は、すぐさま実行にうつした。

水道の水で手を濡らし拭く。とにかく誰か来る前にと素早く行った。

なんとか誰からくる前に終わらせることは出来たが、パンツはビショビショになってしまった。

そしてこれは遅刻かな・・・

このまま次の電車に乗っても会社に遅刻すると悟った俺は会社に電話し、コンビニで新たなパンツを購入するのであった。

不運は続く時は続くものなのである。

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