『Chants of Sennaar』は、日本語UIこそないものの、言語解読と環境パズルが見事に組み合わさった名作インディーADVです。
いわゆる「詰まりゲー」寄りで、グリフ(象形文字)の解読と、環境から文脈を読み取る観察力がかなり要求されます。
作品の背景や開発の意図が気になる人は、開発者インタビュー記事も合わせて読むと理解が深まりやすいです。
この記事では、
- chants of sennaar 攻略の基本的な考え方
- グリフの読み方・推理の手順(言語解読のコツ)
- 各章のざっくりストーリーチャート(ネタバレ控えめ)
- シャンツオブセナー 謎解きで特に詰まりやすいポイントのヒント
- トゥルーエンドに向けたチェック項目とよくある疑問
※記事の方針:全パズルの完全答え合わせではなく、「詰まった時に読んで進められるレベルのヒント+プレイ方針」に留めています。致命的なネタバレは少なめです。
『Chants of Sennaar』とは?
言語解読×パズルアドベンチャーの独自システム
本作は、塔のような構造物を登りながら、各階層ごとに異なる言語を解読して進むパズルアドベンチャーです。
- 住人はそれぞれ独自の象形文字(グリフ)で会話
- プレイヤーは一切言葉が分からない状態からスタート
- 看板・会話・アイテムなどの文脈から、少しずつ意味を推理していく
物語もセリフで説明されるのではなく、環境・記号・行動からゆっくりと理解していくスタイル。雰囲気ゲーと論理パズルの良いとこ取りです。
階層(種族)ごとに異なる言語とルール
塔は階層ごとに「文化」が違い、
- 礼儀・宗教観が強い階層
- 機械・テクノロジーに偏った階層
- 排他的で閉鎖的な階層
など、世界観がガラッと変わります。
それぞれの階層には専用の言語(グリフ)があり、語順・文法・単語の構造も微妙に違うのがポイントです。
初心者が詰まりやすいポイントの傾向
初見プレイヤーがつまずきやすいのは、だいたい次のパターンです。
- 「1回見た会話だけでグリフの意味を決め打ち」して間違える
- ステルス区間で行動ルートに気付かず、発見され続ける
- 図形パズルで「意味」を考えすぎて、単純なパターン認識に気付かない
- グリフノートを埋めるだけに夢中になり、マップ探索をサボる
本記事では、こうした典型的なハマり方を避けるために、「考え方」ベースでヒントを書いていきます。
攻略の基本:言語解読(グリフ)の仕組み

グリフ(象形文字)の読み取り方
- 1つの記号が1つの「単語」または「概念」を表す
- 組み合わせによって複合語・文が作られる
- 語順や前後関係で「主語・動詞・目的語」の役割が見えてくる
というルールで構成されています。
いきなり「全部訳す」のではなく、
- 「これはたぶん人・場所・物のどれか」程度の大分類をする
- 同じグリフが出る文をいくつか集めてパターンを見る
- 消去法で「これっぽい」という候補を2〜3個に絞る
という順番で絞り込んでいくのが基本です。
会話・看板・書物から情報を集めるコツ
同じグリフでも、
- 看板:名詞(場所・物)が多い
- 会話:動詞・代名詞・感情表現が多い
- 壁画や本:抽象語(神・罪・歴史など)が多い
と出現傾向が違います。
「どこで使われているか」も含めて観察することで、意味の候補が絞りやすくなります。
メモ機能の使い方
ゲーム内ノートには、
- グリフの下に、自分で意味をメモ(自由入力)
- 章ごとに「このグリフはどれ?」という小テスト(正解すると確定)
があります。
おすすめの使い方は、
- 最初は「仮の意味」をメモしておく(例:人? / 行く? / 禁止系? など)
- 確証が持てるまで、テストのマスはわざと埋め切らない
- 確定したグリフには「★」などのマークをつける(自分ルール)
といったスタイル。早期に100%埋めようとしない方が、結果的にミスが少なく進めます。
複雑語・複合語の推測手順
後半になるほど、
- 2つ以上のグリフがセットで1つの単語
- 接頭辞・接尾辞っぽい「意味の薄い」グリフが混ざる
といった複合語が増えます。
そんな時は、
- 何度も出てくる「片方のグリフ」に注目(=重要な部品)
- 共通部分と変化部分を分けて、それぞれに仮の意味を割り振る
- 「たぶんこのグリフは“人”で、横に付いてるのが“兵士”or“商人”かな?」という感じで分解
を繰り返すと、コツが掴めてきます。
全章ストーリー攻略チャート(ネタバレ薄め)

chants of sennaar チャートとして、各章の目的・進行イメージだけざっくりまとめておきます。
第1層〜序盤:基本言語の習得
- 目的:塔の構造・基本ルールを理解し、最初の言語を把握する
- やること:
- 住人の会話・看板・祈りの場を観察して、10〜20語くらいを推測
- 小さなスイッチ・扉ギミックを解きながら道を開く
- 宗教的な象徴・儀式が多く出てくるので、抽象語も混ざる
- 詰まりやすい点:
- 宗教施設の扉パズル:周囲の壁画・像の配置をよく見る
- ステルス要素はまだ緩め、「背中を向けてる時に歩く」が基本
中層:新しい文化と言語の遭遇
- 目的:別の階層の種族と接触し、新言語を解読
- やること:
- 前の階層の記号との「対比」で新言語の意味を当てる
- 機械的なギミック(レバー・歯車)のパズルが増える
- ステルスパートも本格化。巡回パターンを覚える必要あり
- 詰まりやすい点:
- 言語の「語順」が変わることに気付かない
- 前の階層の感覚で訳してしまい、文章全体が変になる
後半〜終盤:複数言語の橋渡し
- 目的:塔の秘密を知り、種族と言語の分断を超えていく
- やること:
- 複数の言語を「翻訳」しながら橋渡し役をこなす
- 複雑な機械パズル・順番操作ギミックが増える
- 一部ステルスはミス=やり直しになるので慎重に
- 詰まりやすい点:
- 一つの階層だけ見ていても進行しない場面(別階層へ戻る必要あり)
- トゥルーエンドルートで、特定のグリフ・会話を見落としている
グリフの分類と覚え方(意味と使用例のまとめ方)
ここでは全グリフの完全一覧ではなく、「どう整理すれば覚えやすいか」に絞って解説します。
基本文字(名詞/動詞/抽象語)の覚え方
- 人・職業系:頭や体が描かれたものが多い。杖・剣・工具などのアイコンが付くと職業名になりがち。
- 場所・建物:四角・塔・門のシルエットがベース。宗教施設は円形や光を示すモチーフが入りやすい。
- 動詞:矢印や流れを示す線が付くことが多い(行く/来る/上がる/下がるなど)。
- 抽象語:対称性が崩れていたり、幾何学模様だけのものは「罪」「信仰」「真実」など概念系になりやすい。
階層ごとの言語の特徴
- 宗教的な階層:
神・祈り・規律など、抽象語が早めに出てくる。命令形のグリフが多い。 - 技術階層:
工具・機械・数字っぽいグリフが多い。手順や順番を表す記号も増える。 - 閉鎖的な階層:
「禁止」「追放」「外」「中」といった境界を表す言葉が頻出。
看板・会話で頻出する単語の見抜き方
何度も見るグリフは、だいたい次のどれかです。
- 方向:左・右・上・下・入口・出口
- 施設:寺院・市場・門・工房・兵舎など
- 禁止・注意:入るな・静粛・危険
看板の絵とグリフをセットで覚えると、一気に解像度が上がります。
トゥルーエンドに必要なグリフ把握のポイント
真エンド寄りを目指すなら、
- 「塔」「言語」「禁止・分断」「協力・和解」系のグリフ
- 各階層の「上層への理解度」を示すような文章
を見逃さないことが重要です。
なんとなく分かったつもりで進まず、「この文の主語・目的語をちゃんと追う」のがおすすめです。
謎解き・ギミック攻略(詰まりやすいポイントのヒント)
ステルスパズル:見つからない動きのコツ
シンプルですが意外と忘れがちなポイント:
- 敵の視野は「前方の扇形」。真横〜後ろは意外と安全。
- 物陰・柱の「奥側」にしっかり回り込むと、気付かれにくい。
- 巡回ルートを1周分観察してから動くと、最短ルートが見える。
どうしても進めない時は、「走る」のではなく「止まって観察」に一度切り替えると突破口が見えやすいです。
図形合わせ・パターン認識パズルの解法の考え方
意味ありげな模様に見えても、実はただの「規則性パズル」な場合も多いです。
- 左右対称・上下対称など、対称性をまずチェック
- 線の数・点の数・角の数など「数量」で見てみる
- 並び順・回転方向など「動き」を意識する
記号の「意味」が分からなくても、形の遷移パターンだけで解けることがよくあります。
道順ギミック・順番操作型の攻略
レバー・スイッチ・通路の順番系は、
- 「押す(or通る)と、どこが変化するか」を1個ずつ確認
- メモ帳やスマホ図で「状態A→B→C」を簡単に図にする
- 行き止まり=間違いではなく「戻って別ルートを開く」前提のことも多い
特に後半の長いルートは、頭の中だけで追わず、物理メモ併用がかなり楽です。
特に詰まりやすい謎の具体例とヒント(ネタバレ薄)
- 「誰かを誘導して門を開ける」系:
相手の言語で「来い/止まれ/右/左」などを正しく理解しているかチェック。
うまく動かない時は、そもそも動詞の解釈が間違っている可能性大。 - 「儀式の順番を再現する」系:
壁画・ステンドグラス・床模様など、同じモチーフが複数箇所にあるはず。
「左から読む」「上から読む」など、読み順を変えて再確認。 - 「複数言語が混じった看板」:
1つのフレーズを別言語で繰り返している可能性があります。
共通部分を抽出して、辞書のように「翻訳対応表」を作ると一気に進みます。
アイテム・収集要素のコンプリート
取り逃しやすい収集物の場所の傾向
本作の収集要素(記録・絵・隠しグリフなど)は、
- メインルートの通路から1本外れた小部屋
- ステルスエリアの「敵側の通路」
- 高低差のある場所の「もう一段上/下」
に置かれていることが多いです。
1章クリアごとに、
- マップをぐるっと一周し直す
- 「行ったことはあるが、用事もなく素通りした場所」を再チェック
という習慣をつけておくと、取り逃しがかなり減ります。
回収ルートの最適化の考え方
トゥルーエンドを狙う場合、
- 各階層の「資料」「壁画」「特定の会話イベント」を埋める必要あり
- 一度クリアした階層にも後から戻ることになる
ので、
- 大きなエリアごとに「取り逃しチェックタイミング」を決める
- 完全に詰まるまでは、無理に全回収を目指しすぎない
くらいの緩い姿勢でOKです。
トゥルーエンドに必要な収集条件(イメージ)
細かい数値は省きますが、真エンド寄りには、
- 各言語の理解度がかなり高い(ノートのテスト欄が埋まっている)
- 「分断」「和解」に関係するイベントをきちんと踏んでいる
必要があります。
単にクリアするだけなら、一部グリフが分からなくてもOKなので、まずは1周目で「雰囲気と仕組みに慣れる」のがおすすめです。
クリア後・トゥルーエンドへの手順
特殊イベントの発生条件
エンディング分岐に絡むイベントは、
- 特定地点で、複数の言語の人々が絡むシーン
- 塔や言語そのものをテーマにした会話・壁画
が多めです。
「あ、今のシーンなんか大事そうだったな」と思ったら、ノートにその場のグリフをメモしておくと後から見返せて便利です。
未解読グリフの補完方法
クリア後や2周目に、
- ノートの空欄を埋める作業
- 分からない単語だけをピンポイントに確認
をする場合、
- 頻出する会話イベントを重点的に見直す
- 看板に書いてある単語を整理し直す(写真を撮っておくのもあり)
といった「サーチ&フィル」方式が効きます。
真のエンディングに到達するためのチェックリスト
- 各階層の言語ノート、テストページがほぼ埋まっている
- 塔と言語に関する重要イベント(特に終盤)を見逃していない
- 分断された人々を「繋ぐ」行動を何度か取っている
- 明らかに不穏な選択肢を連打していない(破壊・拒絶系など)
それでも届かない場合は、終盤手前のセーブからやり直して、見落としていそうなエリアを総当たりで再チェックしてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 言語が分からなくても進める?
A. 進めますが、「なんとなく雰囲気で進める」だけだと終盤で詰まりやすいです。
- パズル的には、グリフを完全に理解していなくても突破可能な場面も多い
- ただし、トゥルーエンドを目指すならある程度真面目に解読する必要あり
最低限、「動詞」「人」「場所」「禁止・許可」くらいは意識して覚えるのがおすすめです。
Q. どの章が一番難しい?
A. 人によって違いますが、多くの人が「一気に難しくなった」と感じるのは、
- 2つ目以降の言語が出てきたタイミング
- ステルスと複雑なパズルが組み合わさる中盤〜終盤
あたりです。
「新しい言語を覚えながら、環境パズルも同時に解く」のがしんどいと感じたら、一時的に“グリフ解読だけ”に集中する時間を作ると頭が整理されやすいです。
Q. 詰まった時の最初の確認ポイントは?
次の3つをチェックしてみてください。
- マップの見落とし:
行けるのに行っていない通路・梯子・扉がないか。 - グリフの誤訳:
「行く」と「来る」、「開く」と「閉じる」など、逆に解釈していないか。 - 文脈無視:
1つの文だけを見て悩んでいないか。前後のセリフ・周囲の環境(壁画・オブジェクト)もセットで読むと突破できることが多いです。
どうしても分からない時は、「一旦別エリアを探索してから戻る」のもアリです。新しいグリフ・状況を見てから戻ると、前は意味不明だった看板が急に読めたりします。
